飲食店の知られざる魅力に迫るインタビューの第一弾。今回は長い間愛されるつけ麺屋「丸長」さんにお話を伺いました。
店舗詳細ページ→ 丸長
筑波大から近く、数多くのアパートが並び立つ春日四丁目。筑波大生に「お家どこ?」ときくと感覚的に3人に一人は「かすよん」と返ってくるくらい学生が多いこの地区。最近では新しく綺麗なマンションも建てられたりもしており社会人の方々も多いイメージ。かく言う私も春日四丁目の住人である。
今回はそんな春日四丁目にお店を構えるつけ麺屋さん「丸長(まるちょう)」さんを深堀っていきたいと思う。
(1年生の途中までまるながと勘違いしていました、、、)
今回、特集第一号ということで拙い文章となるかもしれないがそこらへんは温かい気持ちで見ていただきたい。
丸長のマスター(紹介は後ほど)は普段は取材は受けないそうだが今回は特別にということで快く受け入れてくれた。(本当に有り難うございます)
なので、ぜひ丸長とマスターの魅力が伝わる良い記事にしたいと意気込んで書いており空回りだけはしないようにしていきたい。
ストーリー
時は半世紀近くさかのぼりつくば万博が開かれた1985年のさらに7年前の1978年に丸長つくばが誕生した。マスターはつくば出身であり今年で御年68歳となる。今年で45周年(7月30日)を迎えた。これまで長い間、誰かにお店を任すことなく常に最前線に立ち続けている。
ほかの丸長系列店では子供や孫がお店を継いでいる中、今もなお立ち続けるマスターに男としての意地を感じるとともに心の底からかっこいいと感じた。
45年というと筑波大学の卒業生も多く見てきた。まさに筑波大生の生活を支え続けてきたお店である。
今もなお、つくばに出張の際には必ず立ち寄る方や筑波大に通うようになった子供と一緒に久しぶりに訪れる方々もいるそうで45年という重みを感じる。
今からは想像できないが、45年前のつくばではまだあまりつけ麺が浸透しておらず当初は全然売れなかったそう。それでも、作り続け日本全国のつけ麺ブームと相まって徐々に人気が出てきた。そして今では、遠方から車を走らせ来られる方も多いほどの人気店である。マスターは淡々と話されていたがこの45年の間には相当の苦労があったのだと思う。
店名の由来
「丸く長く続くお店」
丸長のマスターが修行を行った店名を踏襲している。修行を行った丸長(東京)はつけ麺発祥の店としても有名であり60年を超える歴史がある。マスターはその味をつくばで45年守り続けている。全国にのれん分けをしたお店がたくさんあり、大勝軒も元をたどれば丸長(東京)が起源である。毎年のれん会を行うほど団結が強く日本のつけ麺ブームを作り出しそれを支えてきたのは間違いなく丸長である。かなりの歴史があるため、丸長ののれん会についてさらに詳しく知りたい方は是非一度調べてみてもらいたい。
こだわり
特徴は何といってもあっさりとした醤油ベースの自家製スープと小麦が香るもっちもちの手打ち麺である。シンプルながらも独特な酸味と辛みがあり、何度食べても飽きない。豚骨や魚介をベースとするこってり系のつけ麺屋が増えるなか、マスターは元祖の味を変わらず約半世紀作り続けている。マスターは毎日、変わらない味を提供することにこだわっている。
毎日変わらない味を提供することは簡単なように聞こえるが、手作りにこだわる丸長だからこそできる、まさに職人の仕事なのである。
だからこそ、久しぶりに来たお客さんに「変わらない味でおいしい」と言われるととても嬉しいが、逆に「いつもと違う」といわれると心配になってしまうよう。
つくばの卒業生にとっていつ訪れても変わらない味で迎えてくれる丸長はアナザースカイのような存在なのかもしれない。
やりがいを感じる瞬間
「うまかった」この言葉を聞く瞬間が日ごろの頑張りが報われる瞬間と答えてくれた。
また、前項でも書いたように45年変わらない味にこだわっており「いつもと同じでおいしい」が最高級の誉め言葉だそう。
ぜひ、皆さんも帰り際に声を掛けられるようであればおいしかったという気持ちを言葉にしてマスターに届けてほしい。
今後の目標
「50年までは変わらずやり続けること」
できるうちはやり続けたいと考えている。御年68歳ということもあり、体力との勝負になると語っていた。火を扱うこともあり特に夏の時期はとても暑いようで一年で一番しんどいそう。
今回初めてマスターとお会いしたが68歳には到底見えないほど元気な方だった。しかし、無理だけはせずに一人の丸長好きとして変わらない味を作り続けてもらいたい。
お客さんへのメッセージ
「丸長の味が好きなお客さんはぜひ来てください」
作り手として、お客さんがおいしいと喜んでくれる姿が一番の頑張れる力となるようで、ぜひたくさんの方々に訪れてもらいたいと思う。丸長が好きな方からまだ行ったこともない人にも心からおすすめしたい。実際に訪れてもらってその中で、自分の好みか判断をしてもらえればと思う。そして、おいしかったらその気持ちをマスターに伝えてもらいたいと思う。
最後に
今回、取材を快く受けてくださったマスターはとてもこだわりをもっており「漢」という字が似合うようなかっこいい方でした。自分のイメージではこだわりを持つ方は怖いのではないかと思っていましたがマスターは終始笑顔で受け答えをしてくださり、とてもやさしい方でした。
文面だけではマスターの人柄の良さを伝えきれないのがもどかしいですが一度ぜひお話しいただければ私の言っていることがとても腑に落ちると思います。45年も変わらず愛される理由の一つにマスターの人柄が必ずあると思います。
今回の取材を通してマスターやお店のストーリーについて知れたことで、私自身さらに丸長が好きになりました。
書いていてまた食べに行きたくなったのでマスターに会いに早速行ってきたいと思います。
これからもこのような形で様々な飲食店を取材し、知られざる魅力を発信していきたいと思います。
暇つぶしにでも読んでいただけると幸いです!では、また!
文:しょう
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